俺が北の大地で試された話 1


場所は「第34回主要国首脳会議」 通称「洞爺湖サミット」が開かれた近くの山でのことらしい
自然を満喫しにきた1さんはその山でなんと道を見失ってしまう
さらに夜には野生のヒグマに遭遇

これだけで最大のピンチだが
さらに1さんの前にはとんでもないものが出現する
長編なので分割 1~2

1 :名も無き被検体774号+ 2013/05/08(水) 22:14:33.86 ID:fYMmtsqi0
誰に話しても信じてくれなさそうだが、
せめてここで語らせてくれ
質問とかにはなるべく答えるからさ


2 :名も無き被検体774号+ 2013/05/08(水) 22:15:21.10 ID:JSBkQLYq0
所詮2ちゃんねるなので話半分で聞くから
大丈夫だ興味ある

3 :名も無き被検体774号+ 2013/05/08(水) 22:18:55.31 ID:IltyIdDp0
はよはよ

4 :名も無き被検体774号+ 2013/05/08(水) 22:19:51.41 ID:fYMmtsqi0
ありがとう、
一人でも読んでくれる人がいたら心強いよ
書いてくわ、質問あったら適宜教えてね

俺は今年で大学二年生、スレタイにもある通り
北の大地のFラン大学生なんだ。
二年生になっても俺はあまり友達もいなかったが、
何とか楽しい学生生活を送っていた。


5 :名も無き被検体774号+ 2013/05/08(水) 22:27:12.82 ID:fYMmtsqi0
その大学は生物を主に取り扱うから、
自然と動物や環境に興味が湧くんだよね。
俺はせっかく北の大地に住んでるんだから、
大自然の中で一日過ごしたい、あわよくば
動物を観察したいと思い始めた。
この時期はまだところどころ山に残雪があるけど、
山菜採りで賑わうので、俺はある日、
山で一泊する計画を立てた。


6 :名も無き被検体774号+ 2013/05/08(水) 22:35:43.06 ID:fYMmtsqi0
どんどん書いてくよ

決行日、リュックには以下の物を入れたんだよ。
・水
・食糧
・筆記用具
・鉈?みたいなもの
・カメラ
・携帯のポータブル充電器
・ラジオ
・タオル
・父親から借りた折り畳み式のテント
こんな感じ
目的地の山は人里から近いし、
山菜採りの人もいるしで
親はあまり心配しなかったのを覚えている。


7 :名も無き被検体774号+ 2013/05/08(水) 22:46:23.86 ID:fYMmtsqi0 
あれ、誰も見てない?


8 :名も無き被検体774号+ 2013/05/08(水) 22:46:55.93 ID:JSBkQLYq0
時々眺めてるよ


9 :名も無き被検体774号+ 2013/05/08(水) 22:47:17.15 ID:3Rr5w3WL0
見てる


10 :名も無き被検体774号+ 2013/05/08(水) 22:54:09.00 ID:fYMmtsqi0
みんなありがとう
ぶっちゃけトンデモ話だから
ほんと話半分で聞いてね

準備万端となった俺はぐっすりと寝れた。
次の日リュックを背負い、バスを乗り継ぎ
歩いて20分くらいの山へ来た。
まだ木々の葉は緑色ではなく、
ところどころ残雪があったけど、
俺は非常にわくわくしていた。
何故ならこんなイベントは久しぶりで、
すぐにでも山の中に突撃したかった。

けどここで本当に突撃しては
命を落とすかもしれない、この山では
度々ヒグマが出るので、クマ除け行為が必須だった。


11 :名も無き被検体774号+ 2013/05/08(水) 23:00:20.06 ID:fYMmtsqi0
しかし多少の知識はあった俺、
ラジオの音量を上げて山に入っていった。
野球中継を聞きながら草木をかき分けると、
本当に心が洗われていくようだった。
少し歩くと小さな川があった。
辺りは何かが草を押し倒したような風景で、
これも自然の醍醐味だと、俺は野帳に
その時の状況を書いた。


12 :名も無き被検体774号+ 2013/05/08(水) 23:03:02.00 ID:VvbDGE6a0
もしかして同じ大学か


14 :名も無き被検体774号+ 2013/05/08(水) 23:03:29.40 ID:1nvVm8Rk0 
もしかして後輩か


13 :名も無き被検体774号+ 2013/05/08(水) 23:03:13.43 ID:fYMmtsqi0
野帳うpした方がいいかな?


15 :名も無き被検体774号+ 2013/05/08(水) 23:06:41.76 ID:fYMmtsqi0
生き物とか環境とか扱うよ、
もしかしたら大学ですれ違ってるかもな
一応野帳うpするわ、ちょい待ってて


16 :名も無き被検体774号+ 2013/05/08(水) 23:08:41.85 ID:hLPshiRp0
生きてて良かったよ

18 :名も無き被検体774号+ 2013/05/08(水) 23:18:58.92 ID:fYMmtsqi0
なんとか生きてる

17 :名も無き被検体774号+ 2013/05/08(水) 23:15:59.90 ID:3Rr5w3WL0
ヒグマはやばいな

18 :名も無き被検体774号+ 2013/05/08(水) 23:18:58.92 ID:fYMmtsqi0
ラジオとか有効だと思っていた

18 :名も無き被検体774号+ 2013/05/08(水) 23:18:58.92 ID:fYMmtsqi0
これで見れる?


20 :名も無き被検体774号+ 2013/05/08(水) 23:23:26.40 ID:ZTkCFZiRO
見れたけど野帳てなんやねん

22 :名も無き被検体774号+ 2013/05/08(水) 23:28:11.81 ID:fYMmtsqi0
なんかその場所の記録みたいな?
どんな状況かーとか何がいたーとか、
まあ観察結果みたいに思ってくれれば

21 :名も無き被検体774号+ 2013/05/08(水) 23:25:08.73 ID:EQVom3VV0
おいおい、ヒグマか?
やべーなー
期待がふくらむぜ


22 :名も無き被検体774号+ 2013/05/08(水) 23:28:11.81 ID:fYMmtsqi0 
俺はこの野帳にもある
「押し倒された道」を進み続けたわけよ。
正直今となっては本当に山舐めていた。
俺は空手習っているんだけど、
一応黒帯だし、鉈持ってるしで敵無しと思っていた。
ほんとバカだよね
この後俺はシカとも会った。
今エゾシカが増えすぎて大変と授業で習ったので、
ここでも野帳を書いた


24 :名も無き被検体774号+ 2013/05/08(水) 23:34:05.42 ID:1nvVm8Rk0
ヒグマを格闘戦で殺るには、
プロボクサーが脇差装備でようやくだと聞いた


55 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 01:31:32.73 ID:nrAyaYcTO
元プロボクサーですがそんな装備では
死んでしまいます


三毛別羆事件読んだけどトラウマ過ぎる


23 :名も無き被検体774号+ 2013/05/08(水) 23:34:04.90 ID:q/p75Osr0
野帳のうpより続きが気になるww


25 :名も無き被検体774号+ 2013/05/08(水) 23:40:13.89 ID:fYMmtsqi0 
次から重要な野帳しかうpしないわwww


エゾシカに会ってご機嫌な俺は、
お菓子を食いながらさらに山の奥へと進んでいった。
道なき道を進むと不思議と勇気がわくんだな、
俺はずんずん進んだ。
進み続けて五分したかな、道に迷った。


26 :名も無き被検体774号+ 2013/05/08(水) 23:44:12.18 ID:fYMmtsqi0
けれど俺はあまり焦らなかったんだ。
どうせそこまで広い森でもないし、
元来た方角に戻れば帰れる、
そう言い聞かせて俺は歩いた。
みんなわかってると思うけど、
山の中で元来た方角なんて、
絶対にわかりっこない。
しかも風景なんて押し倒された道以外
似たようなもんばっかりだから、それこそ
鳥でなければ帰れない。
でも俺は進んだんだよね、なんでだろ。


27 :名も無き被検体774号+ 2013/05/08(水) 23:50:27.75 ID:NjFDCpqX0
>>1バカめwwwwww


28 :名も無き被検体774号+ 2013/05/08(水) 23:50:29.45 ID:3Rr5w3WL0
方位磁石持ってるならいいけど
そうじゃないなら方角なんて分かりっこねえだろ


29 :名も無き被検体774号+ 2013/05/08(水) 23:54:44.88 ID:ZTkCFZiRO
て言うか北海道って今の時期も
まだかなり寒いんじゃない?
恐ろしい…


30 :名も無き被検体774号+ 2013/05/08(水) 23:59:50.35 ID:fYMmtsqi0
みんなの言うとおり、ほんとバカ
あの時の俺に会ったら殴り倒してるところ

段々と日も暮れてきたころ、追い続けていた
「押し倒された道」もいつの間にか消えていた。
そのため俺は元入ってきた地点を目指して
歩き始めた。
たしかこんときは特に生物もいないし
草もありきたりなものばかりで
つまらなかったのを覚えている。

しばらく歩くと困った事に、
道が分からなくなっていた。


31 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 00:03:27.23 ID:SiVy6Wgg0
三毛別羆事件と福岡大ワンゲル部羆襲撃事件は
身の毛もよだつほど恐ろしい。


32 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 00:07:17.16 ID:fYMmtsqi0
勿論携帯は圏外、
ラジオもとぎれとぎれで雑音が入る。
さすがのバカな俺でも、ようやく事態は
急速に悪化していることに気が付いた。
「野帳を書いている暇はない、急いで帰らなくちゃ」
これしか頭に無かった。
駆け足で山を進むと、さっき辿っていた
「押し倒された道」を見つけた。
安堵した俺はその道をたどり始めた、
なぜならこれを辿れば入山地点まで
戻れると信じていたからだ。

でも俺は最悪のケースを考えてはいなかった。
それはこの道は「さっきの道」
ではない道かもしれないということだった。


33 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 00:12:11.15 ID:pefL8YlA0
押し倒された道ってなんぞ


34 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 00:12:51.25 ID:Qeuj9jXhP
草木が何者かが通ったことにより
倒れてる道じゃね?


35 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 00:15:30.49 ID:6hrzO1jNO
獣道…


36 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 00:20:39.15 ID:G6IoBKtG0
おいおい、登山道とか林道じゃなくて、
獣道を進んで行ったのか!
よく生きて帰れたな


37 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 00:22:02.82 ID:dFhjpHQb0
面白いわ。続きはよ!


38 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 00:23:23.08 ID:iIcgBLLc0
草が押し倒されていたなら反対側から見ると
わからないんじゃないのか

44 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 00:36:48.79 ID:13p7UWIs0
すまん、押し倒されたというより
「なぎ倒された」って感じだわ


39 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 00:24:01.06 ID:13p7UWIs0
小走りからダッシュに変わったのはいいが、
どうもさっきと様子がおかしい。
20分くらい走ってるのに、一向に
入山地点に着かない。
ふっと前を見ると、なんか開けてるんだよね、
そこの場所。すごく静かだった。

「あぁ、やっちゃった」って呟いたのは
はっきり覚えてるわ。
大きな木、その根元に不自然に開いた穴。
明らかにヒグマの巣だった。
画像は今描いたスケッチ


44 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 00:36:48.79 ID:13p7UWIs0
映画とかでさ、敵とかにばったり会ったら
無音になる演出あるじゃん?
あれのまんま全く音無いの。
たった何秒だと思うけど、ほんとに音無いんだ
その無音が終わると今度は
やけに自分の呼吸が聞こえるのよ。
もともと寒かったからかもしれんが、
手はすごく冷たかったのが印象的だった
あたりは夕暮れだけど、
幸いヒグマは巣穴にはいなかった。
俺は何故かゆっくりと巣穴から立ち去った。
途中枝につまずいたけど、何とかそこから脱出した。


40 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 00:29:16.92 ID:jgP3FMlIO
らく大かな?


41 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 00:31:10.85 ID:Hw3iwiZe0
やっちまったな


42 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 00:33:34.97 ID:iIcgBLLc0
押し倒して移動する生物っていえば熊か


45 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 00:40:09.89 ID:6hrzO1jNO
巣穴にいてくれた方が良かったんじゃないの?
ヤツは山のどこかにいる
の方がコワイ


47 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 00:54:07.95 ID:13p7UWIs0
なんとか巣穴から逃げれた俺は、
すでに体中がへとへとに疲れていて、
精神的にも辛かった。
そこで、比較的開けた場所を見つけたので
俺はそこで野営をすることにした。
何で野営なんかするんだ、
早く帰れよと言われるだろうが、
身体がいう事を聞かないんだよ。無理だよあれは。

幸運な事にそこはラジオの電波もよかったので、
ラジオの音量を最大にして夜を越す事にした。
辺りはもうほとんど辺りが見えなくなっていた、
時間の流れが速かったんだと思う。
持ってきたおにぎりをほおばると、
何だか母親を思い出して少し泣いた。
「うっうっ」と嗚咽が漏れていたけど、
なんとか泣き止んでお茶を飲んでいた。


48 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 00:57:46.82 ID:by1DPSTR0
クマには結局会わなかったの?

50 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 01:02:55.38 ID:13p7UWIs0
どうなったか書いてくから待っててくれ

49 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 01:02:19.76 ID:iIcgBLLc0
なるほど

ゆっくり大事だよな


50 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 01:02:55.38 ID:13p7UWIs0
腹ごしらえも済んだし、やる事も無いので
横になって携帯でゲームをしていた時の事だった。
風が吹いてサワサワと凪ぐ草の音に聞き入っていると、まあ、定番だけど、
パキ、パキって音が遠くで鳴っていた。
飛び起きた俺は、
咄嗟にポケットに手を突っ込んだ。

デジカメが無かった。


51 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 01:10:54.00 ID:13p7UWIs0
俺はどうしてかラジオの電源を落とし、
その足音の出所、発信者を探った。
音の大きさはシカやタヌキのそれではないと
確信した、何となくというか、重量感?が違った。

ラジオとかの音かけてたら近寄ってこない。

常識が壊された瞬間だった。
ヒグマはデジカメについた匂いをたよりに、
俺に興味を持ってやってきたのだ。
俺の呼吸音は犬みたいに早くなり、
ただ声を出さずじっと下だけ見ていた。
途中で寝た振りもしたと思う。


52 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 01:22:56.56 ID:13p7UWIs0
だけど俺の努力もむなしくヒグマは
すぐそこまでやってきていた。
ゴフッゴフッと鼻息を荒くするヒグマは、
テントの中にデジカメと同じ匂いがする物があると
気づいたんだろな。
テントまで一直線のヒグマに、
俺はずっと一点を見つめていた。
不思議と心地が良かった。
もう死ぬかもしれないのに、
なぜか俺は満たされた様な心地だった。


53 : 忍法帖【Lv=5,xxxP】(1+0:8) 2013/05/09(木) 01:26:34.40 ID:GZHK3Fce0
ほう


54 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 01:28:02.17 ID:iIcgBLLc0
なぜラジオを消したのか・・・


56 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 02:24:21.64 ID:Dae+r36D0
これは興味深い
>>1がどうやって生還したのか興味は尽きない
ゆっくりでいいので書いて行ってくれ


57 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 07:15:11.11 ID:cIpq58800
遅すぎだろ


58 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 08:20:39.29 ID:qyVTVbtu0
よう後輩


59 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 08:22:18.24 ID:13p7UWIs0
すまん1だ
これから学校へ行くのでiphoneで書き込んでいく
だがさっきiphoneが規制くらったので
ちょっと時間かかる
一応野帳も持ってクワ


60 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 08:54:24.18 ID:dFhjpHQb0
いってらっしゃい!


61 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 09:32:15.69 ID:xwOYJypD0
試される大地だから試されてもしかたない

山親父


64 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 11:00:13.35 ID:jmxSnjpR0
ID変わったが1だ
学校のパソコンでこっそり書いてくが
あまり書けないと思う
以前iphoneは規制されてる


65 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 11:08:34.61 ID:jmxSnjpR0
少しだけ書くわ

俺は近づいてくるヒグマに対して、
なんか謝ってた。
「ごめんなさい、ほんとごめんなさい」って
なんというか、太刀打ち出来ない存在には謝ってしまうよな。
でもヒグマはくるんだよ、当たり前だけど
果たしてヒグマはテントの隣まで来ちゃってた。
口がすごく渇いて、胸はものすごい勢いで
鼓動してるし、もう死ぬと思った。
お経が頭の中で流れはじめたとき、
あることに気が付いた。

テントの入り口とは逆のほうから
ヒグマが来てるんだよ。
これは逃げれるかもしれないと考えた俺は、
ゆっくりリュックの中の鉈を取り出して、
よろっと立ち上がったわけだ。
この時まだヒグマはテントの匂い嗅いでだと思う。


66 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 12:14:06.87 ID:v1WuvCkw0
ほうほう


72 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 13:30:45.80 ID:o0SkAvKQ0
くまのサイズは?デカいのけ?


76 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 16:49:39.86 ID:13p7UWIs0
結構大きかったよ、2,3メートルはあったかな、
うろ覚えごめん


73 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 15:00:48.02 ID:Q1e2b0al0
環境整ってから投下待ってるよ


76 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 16:49:39.86 ID:13p7UWIs0
いま学校から帰ってきたが、
少ししたらバイトいかなくてはならない
申し訳ないがまたしても少しだけ書いてく

立ち上がったはいいけど、
テントの入り口はジッパーみたいので
閉めてあるので、その音で
ヒグマが気が付いたらやばい。
だから力を込めて静かに静かに
ジッパーみたいなのを、ゆっくり下していった。

が、iphoneのマナーモードのツマミが
何かひっかかったのか、勝手に「ブーン」て鳴った。
と同時にヒグマの鼻が横向いたり
斜め下向いてたのが、こっち向いた。


75 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 16:03:51.87 ID:Vu8lYMfv0
見てる


77 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 17:04:14.53 ID:4OfQR6v50
こええ…
1人山行でカモシカに遭遇した時ですら、
カモシカとわかるまでビビって動けなかった自分には、
北海道で単独山に入る1を尊敬するわ


78 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 17:05:15.48 ID:13p7UWIs0
もうね、この時ばかりはiphone叩き割りたくなった
焦った俺はふうふう言いながら
マナーモード解除したりまた入れたりしてた。
おかしくなってたと思う
ヒグマはとっくにこっちに気付いてるから
俺はジッパーを一気に下げて外に転げ出た。
外はすごく寒くて、暗くて、
ちょっと雨が降ってたから地面がぬかるんでた。

確かヒグマは背中を見せたら駄目なんだよな

咄嗟に俺はこれだけ思い出して、
ヒグマの方を見た。

正真正銘のヒグマでした。
動物園でしか見たことないし、
ましてや野生だから、どこか神々しささえ覚えた。
ヒグマもいきなり俺が出てきたから面食らったのか、ずっとこっち見てる。

この時、俺とヒグマはテントを挟んで2メートルくらい。
不思議と震えたりはしなかったな、
ただ思考がぐちゃぐちゃだったわ
家族の事、友達の事、彼女の事、なぜか
バス停の時刻表とか思い出した。


79 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 17:07:38.36 ID:u5w/S25g0
彼女とか居もしない存在が頭に浮かぶくらい
切羽詰まってたんだな…


80 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 17:20:23.30 ID:13p7UWIs0
実在するわwww山行くって言ったら
本気で泣かれたけど、なんとか説得したのさ

刃牙でピクルが初めて研究員と対峙した時の
シーンを思い出してほしい。
研究員は真顔で「デカイッッ」とか
「銃きくの???」とか考えてたじゃん。
まんまあれと一緒。
俺は「大きい」とか「急所は鼻だっけ」とか
「三毛別の事件もこんな感じか」なんて考えてた。
でもほんの三秒程度だったと思う。

まあヒグマもずっと待ってるわけじゃないよね、
とうとう威嚇音出してきた。
「ガフッ」だか「ブフッ」っていう音?だった。

ごめん、ちょっとバイト行ってくる
10時過ぎには戻れるから、
その間「ヒグマ 威嚇」と調べて
動画でも見ててほしい。
俺の下手な文章じゃ
緊迫感伝わらないと思うから……。
それではすまんが、いってきます


81 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 17:24:55.88 ID:wkSsErFj0
解散


82 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 17:35:55.95 ID:o0SkAvKQ0
いっ寺


83 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 18:30:03.26 ID:GVRb6CQK0
生きてて良かった


86 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 21:41:39.34 ID:U8tFNqLo0
ひぐまの嗅覚はイヌの60倍とも言われてる


不信な匂いには敏感で敵を縄張りから
排除するために出てきた可能性


89 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 22:02:16.98 ID:jgP3FMlIO
テントを挟んで2mの距離で、
なんでテントの向こう側にいる四つん這いの
ヒグマを目視できたんだ?
直立してたんならそう書くだろうし

つーか真っ暗なのに
なんでヒグマって確認できたんだ?


90 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 22:04:00.83 ID:hkYABxq80
この話が釣りだからだよ


91 : [―{}@{}@{}-] 名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 22:04:49.22 ID:Qeuj9jXhP
月の明かりがあれば暗闇でも見れるわな


95 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 22:45:16.41 ID:13p7UWIs0
1です、今帰った
なんか俺の話に足りないところがあったようで
申し訳ない
この話は信ぴょう性が無さすぎるので、
話半分、一つの物語として聞いてくれて構わない


97 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 22:53:29.65 ID:13p7UWIs0
とりあえず疑問点に答えるわ

>>89テント、ヒグマの視認について
テントはこんな感じ、ちょっと小さ目なんだ



ヒグマは野営地が開けた場所だったので、
多少の月明かりがあったんだよ


98 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 22:59:20.42 ID:13p7UWIs0
こっからがさらに夢物語の様になってくぞ
ちなみに警察には届けてない、
話しても信じないだろうし、進んで巣穴に近づくバカまで
世話出来ないだろうし


ヒグマの威嚇の音って怖いよな、
けっこう長く空手やってたけど、
本当の「殺気」って何かが肌を撫でる感じだった。
あんまり怖いんで頭がおかしくなったのか、
俺はゆっくりとバンザイをするように鉈を構えた。
ちなみにバンザイなど体を大きく見せる事により、
クマが逃げたという話は後から聞いたが、
もう本能でやった感じだったわ。


101 :名も無き被検体774号+ 2013/05/09(木) 23:15:20.55 ID:13p7UWIs0
するとなんてことだろう、
ヒグマはパッと俺の上を見ると
「ヴォアァアァ」と吠えて踵を返して小走り?で
逃げて行った。
やった!
正直吠えられたときに少し漏らしたが、
俺はヒグマと睨み合って勝ったんだ!って思った。
すると同時にひざの力が抜けたように
尻もちをついた。暗闇の中を大きな体を揺らして
去っていくヒグマを見ると、いいようもない
高揚感に包まれた。

パキパキというヒグマの足音が遠ざかっていくのを、
きちんと確認した俺は多少心に余裕が出来た。
iphoneに入ってるLEDを点けるアプリを使って、
辺りを照らしてみた。
夜の山は非常に神秘的で、
空気が張りつめているというか、寒いんだけど、
なにか別の要因で「冷えてる」って感じ。
ふと前をを照らすと、
ヒグマがやって来た痕跡があった。
不思議だった。ヒグマの足跡は分かる。
地面は雨のせいでぬかるんでる。

しかし、その道は「押し倒された道」とは違っていた。

195 :名も無き被検体774号+ 2013/05/10(金) 09:55:14.21 ID:xf4ruB6bi
俺が北の大地で試された話
参照元http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1368018873/

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