祖母が予知したことがニアピンした

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三日ほど前のこと。


朝方、祖母が部屋から呼んでいるので行ってみると変なコトを言ってきました。

「近所の○○さんの息子さんが亡くなったらしいから見てきてけろ」

私が「それ誰から聞いたのや?」と祖母に聞くと、誰かは分からないが寝ていたら教えてくれる人がいたとのことでした。祖母はかなり認知症が進んで記憶もあいまいになっているので、その時はまたいつものようにボケたことを言っているのだと思いました。

私が「生きてるから大丈夫。さっきも元気に働いてたよ」と言うと、祖母はとても安心したようでした。
でもこれは嘘です。今日はまだ見ていませんが、昨日のお昼頃にその方をちょうど見掛けていたのでとっさに出た言葉でした。でも昨日までピンピンして生きていたのだから今日も元気にしていると思うのは当然です。

ありえないとは思っても、縁起が悪いことなので少しだけ気になります。
念のために、すぐにその方の家の近くを通ってみましたが特に異変も感じられませんでした。
その日の夜に、他の家族の者にも祖母の話をしましたがとくにその方の家の前を通っても異変などは感じられなかったようです。

祖母はかなりの高齢です。認知症が進み、記憶の混乱がおきて変なコトたびたび言います。家族の名前や関係性なども忘れてしまうほどです。
この話も、認知症のせいで変なコトを言っているんだろうということで落ち着きました。


翌朝、祖母はまた昨日の話をしてきました。


「近所の○○さんの息子さんは本当に亡くなってないんだか?」と心配しています。

私が「家を確かめてきたけど、誰も死んでないみたいだよ」と言うと「やっぱり嘘だったのかね~」と言って不思議がっていました。


その日のお昼過ぎに一本の電話が掛かってきました。
その電話は親戚の方の訃報を伝えるものでした。

私は10年以上も会ったことがありませんでしたが、年齢的にもまだ若い方だったので突然の訃報に驚きました。さらに驚いたのがその亡くなった親戚の方の名前と祖母の話していた近所の○○さんの息子さんの名前がまったく同じだったことです。ただし、苗字までは合っていませんでした。

枕元で祖母に親戚の死を教えてくれた誰かは正確に伝えたつもりだったのかもしれませんが、祖母はかなり認知症が進行しているので、名前を聞いても親戚の方を思い出せずに同じ名前の近所の○○さんの息子さんのことだと勘違いしてしまったのかもしれませんね。



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