【妖怪】アイヌカイセイ


アイヌカイセイ


アイヌ伝承 妖怪
アイヌカイセイは、アイヌ民話に伝わる妖怪です。
ぼろぼろのアットシを身にまとい、空家や古い家などに現れ、人が眠っていると胸や首を押し付けて苦しめるそうです

※アットシまたはアットゥシ(attus)とは、オヒョウやシナノキなどの木の内皮の繊維を織ったアイヌの織物です。

Wikipedia アットゥシ

アイヌ

アイヌとは、北海道・樺太・千島列島およびロシア・カムチャツカ半島南部にまたがる地域の先住民族です。

アイヌとはアイヌ語で「人間」を意味する言葉で、もともとは「カムイ」(自然界の全てのものに心があるという精神に基づいて自然を指す呼称)に対する概念としての「人間」という意味であったとされている。Wikipedia アイヌ

人間の死骸


そして「カイセイ」とはアイヌ語で死骸の意味を表します。つまり、アイヌカイセイとは日本語で「人間の死骸」という意味になります。感覚的には幽霊と同じような感じがしますね。

アイヌ民族は土葬するときに死装束を着せ、副葬品として生前使用していた日用品や装飾品、宝物などを一緒に埋葬したそうです。アイヌ文化入門


良い人間?悪い人間?

アイヌカイセイは人が眠っている時に胸や首を押し付けて苦しめてくる迷惑な妖怪ですが、名前にはアイヌの文字があります。これが単にアイヌ民族に伝わる伝承だから付けられた名前なのかは分かりませんが、アイヌの社会では、「アイヌ」という言葉は本当に行いの良い人にだけに使われた言葉だそうです。この事を考慮すると、アイヌカイセイとは悪い妖怪とは思われていなかった節もありそうですね。たとえば自分のご先祖様とか。それならばあまり悪い名前も付けられないのではないでしょうか。



ちなみに、丈夫な体を持ちながらも働かず、生活に困るような人物は、アイヌと言わずにウェンペ(悪いやつ)と言うそうです。

管理人はこのウェンペ(悪いやつ)という言葉をどこかで聞いたことがあったので、自分の過去のブログ記事を調べていたらやっぱりありました。


もののけ速報-俺が北の大地で試された話 1
http://www.mononokereport.com/2013/12/1.html 

北海道の山の中で遭遇した化け物の話です。
とても怖くて恐ろしい話でしたが、北海道にはこんな化け物が存在しているのかと考えるだけでもワクワクしてきますね。さすがは試される大地です。



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