2016/04/02

運命の赤い糸をあなたは信じますか?




怖い話クラブ:【洒落怖】運命の糸http://kowa.club/archives/10806 

今回ご紹介をする記事は運命の赤い糸に関するものです。

夢の中で一緒に遊んでいた知らない女の子が実は将来の妻だったというお話と、子供の頃に空地で拾ったネガフィルムに写っていた紳士と幼女がのちの義父と妻だったお話しです。
どちらのお話しも運命の赤い糸の存在を感じさせるようなお話でした。

ぜひ上のリンク元へアクセスして読んでみて下さい。

運命の赤い糸


今回ご紹介をしたようなお話を聞くと、人は決まって「あの二人は昔から運命の赤い糸で結ばれていたんだね」とか言います。とてもロマンチックなお話しですが、この「運命の赤い糸」がどこからきたモノなのかご存知ですか?私はとくに疑問にも思わずに、まぁそんなこともあるかもねと漠然とながら信じていましたが、よく考えたらまったく意味の分からない話でもあります。そこで「運命の赤い糸」について調べてみましたら中国の面白いお話をみつけました。


中国の不思議な話を集めた類書【太平広記】の定婚店から
元は李復言が書いた「続幽怪録」(原名:「続玄怪録」)に入っている故事だそうです。

ざっくりと書いてみます。

「定婚店」


天涯孤独なイコ君はなぜかまったくモテません。

ある日、友人が女の子を紹介してくれることになりました。

とても嬉しかったのでしょう。待ち合わせ時間のずっと前に到着してしまいます。

まだ空には月が浮かんでいました。

ふと見ると、老人が大きな袋に寄りかかって月明りの下で本を読んでいます。

ヒマだったのでその本を後ろから覗き見てみましたが、なんと書いてあるのかまったく分かりません。

語学に自信があったイコ君ですが、まったく見たこともない字で書いてあります。

そこで、老人にその旨をつたえると老人は言いました。

「あったりめーじゃん、この本はあの世の本だもん!」

詳しく話を聞いてみると、どうやら老人は普通の人間ではないようです。
自分は冥界の世界の役人で、人の世の婚姻をすべて管理しているものだと言っています。

それならばと、イコ君は老人に向かって自分の結婚相手のことを知っているか聞いてみました。ちょうどこれから友人が女の子を紹介してくれるところだったので、もしその子と結ばれるのなら最高だなと思ったのです。これでやっと念願の結婚が出来ます。

しかし、老人の答えは素っ気ないものでした。

「ムリじゃよ、おまえの相手はまだ幼女だもん」

「まだ3歳の幼女じゃ、その子が17歳のときに結婚できるからそれまで待っとれ」

その答えを聞いたイコ君はとてもがっかりしてしまいました。

ところで、先ほどから老人の持っている大きな袋が気になります。

その袋にはなにがそんなにたくさん入っているのでしょうか。

そこでイコ君は老人にその袋の中には何が入っているのか聞いてみました。

老人は答えます。

「この袋には赤いロープが入ってるのじゃ。冥界の役所では人間同士の結婚相手を決めておる。それが決まったら役人のワシが人間界に行って、その両人の足にこの赤いロープを結んでくるのじゃ、これが一度結ばれたらもう逃げられん、かならず結ばれることになる。これは決定事項じゃ」

この話が本当なら自分の足と幼女の足は赤いロープですでに結ばれていることになります。

イコ君はどうしてもその幼女の顔を見たくなってきました。

そこで老人にその子の居場所を尋ねると、老人がその子のところへ案内をしてくれることになりました。

なんとその女の子はこの町の中にいるそうです。

待ち合わせをしたはずの友人は時間になってもなぜか現れません。

イコ君は取りあえず老人と一緒に運命の幼女の顔を見に行ってみることにしました。

町の北側まで連れられてくると老人は言います。

「ほれ、あの子がそうじゃ」

そこには片目の見えない野菜売りのおばさんに抱かれた、うす汚れて醜い幼女がいます。

イコ君は絶句してしまいます。

あれほど期待してきてみたのに、わたしの運命の人がまさかあんな醜い幼女だなんて絶対に認められません。幼女を殺してしまえば自分の運命が変わるかもしれない、そう思ったイコ君は老人に「殺してもいいか」と尋ねると、老人は言いました。

「殺すなんてとんでもない!あの子と一緒になったら将来は遊んで暮らせるわよ!」

そう言うと老人は消えてしまいました。

そんなことを聞いてもイコ君は信じることが出来ません。

なにせ老人の話がもしも本当なら結婚するまでにはまだ10年以上もあります。
おまけに見た目もぜんぜん可愛くありません。

そこでイコ君は自分の運命を変えるために、召使を使って幼女を殺してしまうことにしました。

召使に刃物を持たせて幼女を襲わせます。

召使は幼女の心臓を一突きして殺してしまおうと狙いますが、その刃は心臓を外れ幼女の眉間に刺さりました。召使は幼女の生死を確認できずに混乱した町のなかを逃げて行きました。

それから14年の月日が流れます。

イコ君はあれからもずっと婚活をしていまいたが、なぜかまったくうまくいきませんでした。

仕事の方は順調で、父の古いつてを頼って役所でバリバリと働かせて貰っています。

ある日、そんなイコ君の頑張りを見ていた上司から娘との縁談の話が持ち掛けられました。

イコ君は大喜びです。

長年の夢がやっと叶うのです。

実際に上司の娘に会ってみると、その子は17歳のとても美しい女性でした。

イコ君は一目で気に入り、結婚することになりました。

とても幸せに暮らしていましたが、どうしても一つだけ気になることがあります。

妻はいつも眉間に造花の花をつけ、かたときもはずそうとしなかったのです。

そこでイコ君はそのわけを問い詰めてみることにしました。

「どうして君はいつも眉間に造花の花なんかつけているんだい?」

すると妻は泣きながら答えます。

「わたしは父の本当の娘ではありません。 私の家族は私が乳飲み子の頃にみんな死んでしまいました。それからは、私を哀れに思った乳母が大事に育ててくれたのです。 そして、私が3歳の頃に事件は起きました。乳母が私を抱いて仕事をしていると突然暴漢が現れ、私は眉間を刃物で刺されしまったのです。命に別状はありませんでしたが、眉間には傷が残ってしまいました。その傷を隠すためにいつも眉間に造花を貼って隠していたのです。それから数年後に叔父に引き取られ、叔父の娘となりあなたと結婚しました」

イコ君はまさかと思い質問をします。

「もしかしたら君の乳母は片目が見えなかったんじゃないかい?」

「どうしてそのことをあなたがご存知なのですか?」

イコ君は運命の力にとても驚いてしまいました。

まさか自分の妻があの時殺そうとした幼女だったとは夢にも思っていなかったのです。

そこでイコ君はあの時起こったすべてのことを告白しました。

それから二人はより深くお互いを敬い愛するようになったということです。

のちにこの話を耳にした役人が、この町を「定婚店」と改名しました。

おしまい。



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