エンジンが掛からない

運が良かった話

先日、エンジン式の刈払機で草刈りをやりました。
1箇所目を1時間ほどで終わらせて、次の畑に行った時のことです。

刈払機のエンジンを掛けようとしましたが、なぜか始動しません。
スターターのヒモを目一杯引っ張ってもダメです。
この現象は初めてのことでした。

使い始めの最初の1回目でエンジンが掛からない事は良くあるのですが、ついさっきまで問題なく使えていたのに、エンジンが掛からない事は今までありませんでした。

原因不明のまま数分間格闘していると、ようやくエンジンが掛かりました。
でもちょっとまだ不安定です。
アクセルを開けて空ぶかしをしてやると、やっと安定したエンジンの回転音になりました。

わたしはすぐさま畑の脇道の草刈りを始めました。
五分ほどすると、車が一台やってきました。

顔を上げてみてみると、隣の畑のご近所さんです。
ご近所さんの畑は隣にもありますが、50メートルほど離れた場所にもあります。
いつでも50メートルほど先にある畑の脇の路肩に車を停車するので、会釈をした後は構わずに草刈りを続けていました。
ところが、その車は10メートルほど先で停車したまま動きません。
わたしは車を目の端にとらえながら、どうしたんだろうと、草刈りをしながら考えていました。

1分ほど車はその場で停車していましたが、すぐにいつもの停車場へ車を進めました。
すると、カゴを持ってご近所さんは隣の畑まで真っ直ぐにやってきたのです。

どうやら、今日は隣の畑のキュウリの収穫にやってきたようでした。
さっきまでじっと車が動かなかったのは、車を隣の畑の脇に停車したかったけど、わたしがすぐ近くで草刈りをやっていたので邪魔だったようです。
今日は30度越えの炎天下です。
出来れば歩きたくなかったのでしょう。
気持ちは分かります。

そこでふと思いました。

もし、あの時、刈払機のエンジンが順調に掛かっていれば、車は隣の畑の脇に停車出来ていたでしょう。

いつも草を刈る順序は一緒です。
畑の外周を一周したら今度は畑の中を刈っていきます。
大体、この畑を刈る所要時間は30分ほどです。
今はまだ最初の段階の、道の隣の低い土手の草を刈っていました。

わたしが草を刈っている畑と、ご近所さんの車が停車している位置は近いです。
近いところでは2メートルほどしかありません。

もし、刈払機で小石などを弾いてしまったら、十分に車まで届く距離です。
当たれば間違いなく傷が付くでしょう。

最初からエンジンが順調に掛かっていれば、道の隣の草刈りは終わっていた頃です。
ご近所さんの車は、わたしに邪魔される事なく隣の畑の脇に停車出来ていたでしょう。

車の近くで刈払機を使用する危険性は、刈払機を使ったことが無い方でもお分かりになるでしょう。

あまりやりたくないシュチュエーションです。
事故が起こる確率は相当に高いです。

しかし、今回は非常に稀なエンジントラブルで難を逃れました。
そもそも、ご近所さんの車がいつもの停車場と違うところに車を停めようとすること自体が稀です。

とにかく運が良かったです。


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